切除可能NSCLCのAEGEAN更新:周術期デュルバルマブのEFS利益は追跡25.9か月でも持続
試験名:AEGEAN(NCT03800134)
試験名:AEGEAN(NCT03800134)。切除可能II~IIIB(N2)期NSCLCを対象としたPhase III試験の第2回中間解析で、周術期デュルバルマブ+術前化学療法は対照群に対するEFS利益を維持しました(HR 0.69、95% CI 0.55~0.88)。OSはHR 0.89で、信頼区間が1をまたぎました。
詳細
背景
AEGEAN試験では、切除可能NSCLCに対する術前プラチナ併用化学療法へのデュルバルマブ追加と、術後デュルバルマブ継続により、イベントフリー生存期間(EFS)と病理学的完全奏効が改善することが報告されています。本報告は、全患者が治療を完了または中止した後の第2回予定中間解析として、EFSの持続性、切除例における無病生存期間(DFS)、全生存期間(OS)、安全性を評価しました。
方法・結果
未治療の切除可能II~IIIB(N2)期NSCLC患者を、術前のプラチナ併用化学療法+デュルバルマブまたはプラセボ(3週ごと、4サイクル)へ1対1に無作為化し、手術後はデュルバルマブまたはプラセボを4週ごとに12サイクル投与しました。EGFRまたはALK異常が確認された患者を除く修正ITT集団740例を有効性解析対象とし、DFSはそのうち切除を受けた集団で解析しました。2024年5月10日時点の追跡期間中央値は25.9か月でした。EFSはデュルバルマブ群で良好で、HR 0.69(95% CI 0.55~0.88)でした。切除例のDFSはHR 0.66(95% CI 0.47~0.92)、OSはHR 0.89(95% CI 0.70~1.14)でした。術後治療期間中の最大Grade 3~4有害事象は15.4%対10.6%でした。
結論・臨床的意義
周術期デュルバルマブ+術前化学療法のEFS利益が追加追跡でも維持され、切除例のDFSもデュルバルマブ群に良好な結果でした。著者らは、切除可能NSCLCにおける新たな周術期治療選択肢をさらに支持する結果と結論しています。
限界
出版社の原著全文を取得できず、確認できたPubMed抄録には著者が明示した限界の記載がありませんでした。
AI COMMENT
今回、最も確実に更新されたのはEFSであり、OSはHR 0.89(95% CI 0.70~1.14)なので、生存利益はまだ確立していません。またDFSは「実際に切除へ到達した患者」だけの解析です。術前進行、毒性、手術不能などで切除されなかった患者が除かれるため、無作為化された全患者における周術期戦略の効果はEFSで判断する必要があります。術後期間のGrade 3~4有害事象15.4%対10.6%も、術前治療から手術までを含む周術期全体の毒性率ではありません。初回AEGEAN報告で示された病理学的完全奏効とEFSの改善を、今回の解析がより長い追跡で補強した位置づけです。