切除可能NSCLC:周術期ペムブロリズマブのEFS・OS利益が5年まで持続
試験名:KEYNOTE-671(NCT03425643)
KEYNOTE-671(NCT03425643)の5年追跡です。切除可能Stage II~IIIB(N2)NSCLCに対する術前化学療法+ペムブロリズマブ、手術、術後ペムブロリズマブは、対照と比べ5年EFSと5年OSを改善しました。
詳細
背景
切除可能NSCLCでは、術前治療で微小転移を早期に制御し、術後治療で残存病変を抑える周術期免疫療法が導入されています。KEYNOTE-671は、術前化学療法へのペムブロリズマブ追加と、手術後の同薬継続を一体として評価したPhase III試験です。今回、無作為化から5年時点の有効性、QOL、安全性が報告されました。
方法・結果
未治療で切除可能なStage II、IIIA、IIIB(N2)NSCLC 797例を、ペムブロリズマブ群397例とプラセボ群400例へ1対1で無作為化しました。両群とも術前に4サイクルのプラチナ併用化学療法を受け、その後に手術、術後はペムブロリズマブまたはプラセボを最大13サイクル投与しました。追跡期間中央値60.4か月で、5年EFSは49.9%対26.5%、HR 0.58(95% CI 0.48–0.69)でした。5年OSは64.6%対53.6%、HR 0.74(95% CI 0.59–0.92)でした。長期追跡で健康関連QOLの悪化は認めず、安全性は各治療の既知のプロファイルと整合しました。
結論・臨床的意義
周術期ペムブロリズマブのイベント抑制と生存利益が5年まで持続することを示し、切除可能Stage II~IIIB(N2)NSCLCにおける標準治療としての位置づけを長期成績から補強しました。
限界
原著全文を確認できず、利用可能な公開抄録では著者が明示した限界を確認できませんでした。
AI COMMENT
この試験は「術前ペムブロリズマブ+化学療法」と「術後ペムブロリズマブ」を一体の周術期戦略として比較しています。したがって、5年OSの差から術前部分と術後部分の寄与を分離したり、病理学的奏効例では術後投与を省略できると結論したりすることはできません。今後の焦点は、長期利益を保ちながら術後治療を個別化できる指標の検証です。